ポイント |
日本での藍染めは、アイの葉からインジゴ染料を作って行いますが、ヨーロッパではホソバタイセイを用いました。その利用方法はアイと似ており、葉を乾燥させた後、醗酵させて藍玉を作ります。しかし、醗酵過程にひどい悪臭がするので、イギリスのエリザベス 1 世は、すべての自分の宮殿から 8 km 以内では、染料の製造を禁止したという話が残っています。
英名のウォード( Woad )という名は、青い刺青という意味に由来するといわれています。古代ブリトン人はこの植物から青い泥膏を作り、体に塗っていました。この植物の葉には収斂性があるため、止血薬としても用いられます。そのため、敵を恐れさせるだけでなく、戦いによる傷を癒す目的もあったといわれています。 |